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02年海兵隊移転訓練情報A

米海兵隊移転反対釧根連絡会ニースより

米海兵隊、既に病院を視察(全道集会ニュース2号 8月26日)
過去4回とも、演習の前に私立病院などを視察・調査していたが、そうした事前調査が今回も行われていたことが判明しました。6月18日に町立別海病院を米海兵隊の衛生兵と防衛施設庁職員、通訳が訪れ、翌日の19日は釧路市立病院を訪問調査していました。
 過去、演習中に「たんこぶ」程度のけがをした海兵隊員がヘリコプターで釧路市立病院に運ばれたり、多数の死傷者が発生し市立病院への移送を想定した大規模な演習訓練が矢臼別演習場で行われています。
 まさに、自治体病院がアメリカとの軍事演習に組み込まれた訓練=有事法制の準備が着々と行われていることを裏付けています。

ムネオ、演習場を食い物に(全道集会ニュース2号 8月26日)
 移転を認めていなかった自治体の首長を拉致監禁まがいの強制と恫喝で米海兵隊の移転訓練を承認させた鈴木宗男衆議院議員が逮捕・起訴されました。鈴木宗男は、防衛施設庁に対して矢臼別演習場に米海兵隊の移転訓練を行わせた最大の功労者です。その影に、巨額の離縁を得ていたことが白日の下に出されました。矢臼別演習場を近代的な演習場に拡大させているSACO予算でたてられている施設の業者落札率が異常になっています。1億、2億の施設の競争入札で落札率が100%のものがいくつもあります。矢臼別演習場は5年間だけでも33億4千万円もの税金が弊社や食堂、情報訓練施設などの建設に使われています。(移転訓練全体では、何と825億円!!)
 こうした業者からの多額の献金を受けてきたのが鈴木宗男容疑者です。
 なお、別海町を訪問し移転を迫った当時防衛施設庁の諸富(もろどみ)長官も別の収賄事件で逮捕されています。「痛みを分かち合う」との美名のもと、彼ら自身が底なしの腐敗で汚染されていたのが実態です。

工 事 名 業 者 名 落札額(万円) 落札率 入札方法
射撃情報提供施設その1 日本コムシス 23,625 99・69% 指名競争
射撃情報提供施設その2 (株)つうけん 27,930 100% 指名競争
射撃情報提供施設その3 北海道電気工事 25,620 99・6% 指名競争
射撃情報提供施設その4 (株)テクセル 22,260 99・5% 指名競争
観測塔・トイレ 島影建設 11,340 100% 指名競争
食厨等新設工事(建) (株)犬飼工務店 23,205 100% 意向確認指名競争
食厨等新設工事(電・通) 高部電気(株) 5,534 99・0% 指名競争
食厨等新設工事(機) 池田暖房工業(株) 15,267 100% 指名競争
食厨等新設工事(土) 寺井建設(株) 4,463 99・0% 指名競争

米海兵隊員、中標津空港に第一陣到着(全道集会ニュース5号 9月9日)
 8日12時10分、第一陣の105人の米海兵隊員を乗せた民間機コンチネンタルミクロネシア航空機が中標津空港に到着しました。空港周辺は、「立ち入り禁止」の看板とロープが張られ、警察や空港管理職員等により、物々しい警戒ぶりりです。
 到着後、退院の荷物は日通の貨物トラックに積み込まれました。また、3台の旭観光バスに乗り込んだ海兵隊員は、空港東側の旧ゲート付近でいったん止まり、トレーラーに乗せた簡易トイレで用を足したり、待機していた弁当屋の車から昼食が支給され、しばしの休息の後、矢臼別に向かいました。
 米海兵隊移転訓練反対釧根連絡会は、米海兵隊員がタラップを降り、バスが発車するまで、「ゴーホームマリーンズ」「米海兵隊はアメリカに帰れ」など、シュプレヒコールを上げ、抗議行動を行いました。

現地監視本部設置、監視行動をスタート(全道集会ニュース5号 9月9日)
 米海兵隊の第一陣が到着した8日夕方、川瀬牧場において「現地対策本部」開きが行われました。
 打ち合わせたことは、@泊りこみ体制をとる A定時定点監視 B米軍の動きがあれば直ちに監視行動へ などです。
 泊り込み体制は人手が必要です。できるだけ多くの参加を呼びかけたいとしています。とりわけ、16日から始まる砲撃訓練は、30日までの14日間の長期間にわたります。
 朝晩はめっきり冷え込むため寒さ対策も必要です。
                (現地対策本部の電話は 01537−7−3516)

榴弾砲を陸揚げーー花咲港(全道集会ニュース6号 9月10日)
 輸送船「美島エクスプレス」(広島市)498トンが、10日午前4時40分に着岸。5時30分ころ陸揚げを開始し、榴弾砲8門と電源車らしいコードリールをつけた牽引車両、箱型の牽引車両各5台、その他物資コンテナ数個を17台のトレーラに積載しました。内2台ほどは日本通運の車両らしい黄色い車、他はほとんど釧路のものと思われる民間車両です。陸揚げは7時ごろ終了し、砲身をビニールでまきブルーシートで覆い、10時過ぎに輸送を開始しました。なお、車両を載せた第3便は台風の影響で1日遅れて11日に到着予定です。車両の陸送は民間が行うらしいとの情報もあり、約70台の車両を民間人に運転させるとすれば、有事体制の先取り訓練そのものであり考えられません。海兵隊員が来ることも考えられ、根労連としては平日で動員は難しいが、何とか監視・抗議行動の体制をとりたいと考えています。
 根労連は、朝5時より花咲港で監視行動、8時30分から国道44号線の温根沼大橋周辺で抗議行動を行いました。(K)

榴弾砲の陸揚げA(全道集会にユース7号 9月12日)
 10日午後5時30分頃陸揚げされた榴弾砲8門は、トレーラーに固定された後、青いビニールシートで覆われました。5回目ともなると手馴れている様子で、作業はスムーズに進んでいました。これらの運搬費用がすべて日本の税金でまかなわれていると思うと怒りがこみ上げてきます。

軍用車両も民間輸送(全道集会ニュース7号 9月12日)
 11日は、花咲港に米海兵隊の軍用車両約100台が陸揚げされました。
 今までは、海兵隊員を民間バスでは花咲港に送り、退院自らが運転士矢臼別演習場に運んでいましたが、今回は民間のトラックやトレーラーに積み込み輸送を行いました。
 「移動」は訓練そのものです。みんかんの利用が一段と進み、有事法制の先取りとその危険性がいっそう広がっています。

弾薬運搬車両が厚床経由で(全道集会ニュース7号 9月12日)
 米海兵隊の使用する弾薬の輸送は秘密扱いになっています。過去には陸送で運ばれたとの報道もありますが、明らかではありません。住民に知らせない間に住宅のそばや一般車両と一緒に走行している状態です。
 11日の午前11時ごろ、国道44号線の厚床交差点で弾薬を運搬するトラック12台が目撃されました。トラックの正面に「火」のマークがあります。

「夜間演習は毎日やる」指揮官ラングレー中佐(全道集会ニュース8号 9月14日)
 12日午後2時からマスコミと自治体関係者に対して、米海兵隊による「ブリーフィング」が演習場内で行われました。
 最初に、今回の体調である指揮官マイケル・E・ラングレー中佐から10分ほど説明があり、その後質疑応答がありました。
 主な質疑は
・夜間訓練は? 夜間訓練は10日間の期間中、毎日やる。周辺の要求は聞いている。できるだけ早くやって早く終わりにする。
・厨房と宿舎の利用は? 訓練を終わったものが休息に使う。日本政府の厚意に感謝している。
・実弾の運搬ルートは? 私は知らないし、いっさい関係していない。施設庁がやっている。
・420名は過去最高の人員だが? 人数はSACOの合意の範囲でやっている。前とさほど変わらない。
・車両100台は多すぎるのでは? 作戦が成功するように、安全も見ている。
・NBC訓練は行う。攻撃されたことを想定して行う。自衛隊と同様のものである。
・外出・ボランティアは行う。
・退院は18歳から45歳まで。年齢は問題でない。作戦に対していかに忠実に実践できるかである。
・射程は7〜18km.。5つの演習場はそれぞれ特徴ある訓練ができ、日本政府に感謝している。
                                                        など・・・・・・・・・・・・

 話の特徴は、安保条約など一般論に終始し、前回のケリー隊長と比べて、慎重かつ用心深い答弁になっていました。